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蜘蛛の巣

登園後、自由遊びの時間に蜘蛛の巣を見つけたなでしこ組のNちゃんとMちゃん。

門で受け入れをしている私のところに慌てた様子で報告に来てくれました。

 

「すべり台のところに蜘蛛の巣を見つけたから、すぐに来て。虫が捕まっているの」

 

「門でのお迎えを他の先生に代わってもらえたら行くね」

と言うと、近くにいた実習生を連れて来てくれました。

 

「厚徳幼稚園の先生を連れてきて欲しいんだけれど…」

と言うと、今度はすみれ組のM先生にお願いしていました。

 

二人は蜘蛛の巣がある中庭のすべり台まで案内してくれました。

そして、蜘蛛やつかまっている虫や蜘蛛の巣の様子をよく観察しました。

 

蜘蛛を評価するのではなく、じっくりと観察し、発見したことに喜びを感じていました。

自然から学ぶことはたくさんあります。

子どもたちの視点に合わせて、共感していきたいと思った瞬間でした。

 

見終わった後、二人は私と手をつなぎ、門まで送ってくれました。

みんなが知らない秘密を共有し、仲間意識が強まったように感じました。

 

朝、自宅の庭にはよく蜘蛛の巣ができています。

人間なのに、うっかり引っかかってしまうこともあります。

時間をかけて丁寧に作った蜘蛛の巣を壊してしまってごめんなさいという気持ちです。