手作りのお弁当
10年前の2011年3月11日。
この日は半日保育で、さくら組のお子さんのみを預かりしていました。
おやつの時間の少し前に、今まで体験したことのない大きな揺れの地震が発生しました。
東日本大震災です。
子どもたちは泣くこともなく、冷静に先生の指示に従い、落ち着いて行動することができていました。
電話やメールでの連絡を取ることが難しい状況下でしたが、お迎えに来ていただき、順次引き渡すことができました。
最後に残ったお子さんは自宅に連れて帰り、お迎えを待つことにしました。
都内に勤務していたご両親の代わりに、ご近所の方が園の入口に掲示した案内に従い、19時ころお迎えに来てくださいました。
幼稚園で毎日お子さんをお預かりし、無事に保護者のもとに引き渡すことができることは当たり前のことではないということを改めて痛感いたしました。
と同時に、地域の中で人と人とのつながりがいかに大切であることも知らされました。
コロナ禍で、当たり前の定義の変化に伴い、今までできていたことができないもどかしさがありますが、相手を思いやる気持ちで人と人はつながっていたいと思っています。
本日は、年長さんにとっては最後のお弁当の日でした。
入園から本日迄3年間、朝のお忙しい時間にお子様のためにお弁当作りをしてくださった皆様ありがとうございました。
愛情たっぷりの食事で子どもたちは大きく成長しました。